第172回 第二の人生に踏み出そう
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広島大学大学院博士課程を修了後、工学部助手、筑波大学物質工学系講師、助教授を経て広島大学集積化システム研究センター、ナノデバイスシステム研究センター、ナノデバイス・バイオ融合科学研究所教授、所長、定年。
これまでの第一幕は半導体研究であった。シリコンナノサイズトランジスタ、高温超伝導薄膜、シリコンフォトニクス、バイオセンサーなどの研究をした。学会賞も幾つかもらった。導いて頂いた恩師や多くの学生達、お世話になった方々に感謝の気持ちで一杯である。
人生百年、定年後第二幕が開く。遣り残したこと、チャレンジしてみたいことが山ほどある。百名山制覇、世界の名峰の登頂、数年前から始めたトランペット演奏、弦楽器にも挑戦してみたい。夢見ていた自給自足の農村生活など。夢が膨らむばかりである。
最期を迎えるときに、悔いのないよう、精一杯第二の人生を楽しみたいと思っている。
2006年夏槍ヶ岳頂上にて