広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

 

第166回 「cappuccino」で味わう紅茶
  

東堂 大地(とうどう だいち)


量子半導体工学研究室

 

 はじめまして、半導体集積科学専攻M1の東堂です。今回はコラムを書く機会を頂きましたので、先日イギリスに行った時のことを少し書こうと思います。

 

 突然ですが、皆さんは英語を話すときに一番重要なことは何だと思いますか?

 

 きれいな文法? 豊富な語彙力?

 

 私は発音だと思います。今回のイギリスでそれを痛感しました。

 

というのも飛行機内でキャビンアテンダントさんに”chicken, please”と言ったらキョトンとされたり、レストランの店員に”cheeseburger, please”と言ったら何度も聞き返されたり、挙句の果てに”cappuccino”を頼んだら紅茶が出てくるなんてことがあったからです。

 

 あまりにも通じないので原因を考えてみました。そうすると先ほど挙げたフレーズの中に共通点があることに気づきました。それは”tʃi:”の発音が含まれていることです。日本語で書くなら ”チ” ですね。さて、私が”tʃi:”の発音が苦手であるとい可能性が示唆されましたが、そもそも”tʃi:”は日本語の”チ”と大して変わらない(語弊のある主張だとは思いますが…)ので苦手なんてことあるか?と思っていました。

 

 そんな時一緒にイギリスに行っていた友人から、

「君は”チ”を”ティ”っぽく言うよね。」的なことを指摘されました。え?本当に?どうやら私は無意識のうちにティキン,ティーズ, カプティーノのように発音していたようです。う~ん、カプチーノが紅茶になってでてくるのもこの辺りが原因のようです。

 

 初めての海外で舞い上がって少し格好つけて発音しようとした結果、むしろ間違った発音をするという恥ずかしい思いをしてしまいました…。ちなみに、ある発音や文法を正しいものであるにも関わらず、社会的に権威ある言語を基準とした類推により誤用であると誤解し、却って正しくないものに変えて使用してしまうことを言語学の世界では過剰修正と言うそうです[1]。

 

 今回の例と過剰修正をむりやり結びつけるなら、カタカナ英語の発音があたかも全て間違っているかのように錯覚し、”チ”を無意識のうちに”ティ”に変換していたということでしょう。

 

 グローバル化が進み海外との接点が増え始めている今日では、英語の重要性は高まっています。お互いが円滑にコミュニケーションを行えるようにきれいな発音を心がけたいと思いました。カプチーノを頼んだのに紅茶が出てきた、なんてことにならないように…。

 

[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%89%B0%E4%BF%AE%E6%AD%A3

 

 

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