第169回 あけましておめでとうございます. 教授
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2019年が明けました.
コラムの執筆が遅れ年明けとなってしまい申し訳ありません.
最近は年賀状の数がめっきり減りましたので,この場を借りて年賀状の代わりにご挨拶させていただこうと思います.
今年は,私が広島大学に赴任して10年目となります.
前の職場では,ある先生から転職後10年間を頑張るように激励されましたが,いよいよ今年がその節目にあたります.学生にとって10年は長く感じるかもしれませんが,40代半ばから50代半ばの10年間はあっという間でした.
これからの10年は退官前最後の10年ですので,その意味でも今年は節目の年になりそうです.
研究では,私が参画してきたテラヘルツ通信に関する総務省のプロジェクトが今年の3月で終了します.
このプロジェクトは4年半という比較的長期間だったため,充実した成果を上げることができました.
300GHz帯というまだ使われていない周波数帯を用いた通信をいかに実現するかが課題だったのですが,将来スマホにも内蔵可能なCMOS集積回路で実現する目途をたてることができました.10年前の採用面接ではCMOS集積回路を用いたテラヘルツの研究を行いたいと抱負を述べましたが,10年かけてテラヘルツCMOSトランシーバーを形にするところまでこぎつけることができました.
現在のプロジェクト終了後の活動はまだ決まっていませんが,これまでの研究成果を実用化することで社会貢献したいと考えています.
一方で,体づくりでは,昨年から水泳に加えて本格的に筋力トレーニングを開始し,体重を80kg近くまで落としました.
広島大学に赴任後,お酒を飲む機会が増え,体重が一時100kgを超えたこともありましたが,この10年で体重を20kgも落としたことになります.通っているスポーツジムでは,これからはBMIを増やして(体重を増やして)ください,とアドバイスをいただきました.体脂肪率を上げずに筋肉量を増やすことはまだできていませんが,年齢を考えると今が筋肉を貯金する最後の機会かなと考えています.
このように,この10年は,研究に最高の環境を広島大学から与えていただき,公私ともども大変充実した時間を過ごすことができました.
この勢いで,学生や若手の先生の邪魔をしないように気を付けながら,最後の10年も充実したものにしたいと考えています.
これからもどうぞよろしくお願いいたします.