広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

広島大学大学院 先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻
ヨシダ タケシ
吉田 毅 准教授
Associate Professor
YOSHIDA, Takeshi
先端物質科学研究科
半導体集積科学専攻
先端集積システム工学研究室
広島大学大学院 先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

研究目的

我々の研究グループでは,医療分野で求められているQuality of Life (生活の質)を向上するシステムや,環境の情報を検出するセンサシステム等の実現を目指しています.これらのシステムを実現するには,高い精度を持つアナログ回路を搭載した小型・低電力のLSIが必要です.研究グループではセンサシステムのアーキテクチャの研究,アナログ回路の高精度化技術および低電力化技術の研究を行っています.

研究テーマ

ブレイン・マシン・インタフェース

考えるだけでコンピュータに情報を入力できるシステムや義手をコントロールできるシステムを実現できると,脊髄損傷や脳卒中等による重症身体障害者に対して運動機能や意志伝達機能を補助することが可能になり,QoLの向上につながります.我々の研究グループでは,微弱な脳波を検出できる低雑音増幅回路や検出した脳波をデジタルデータに変換するAD変換器を搭載したLSIの研究を行っています.

図1
図1. 10ch入力 脳波検出用LSI
図2
図2. ニューラルレコーディングシステムチップ
低電力センサシステム

持続可能な社会を実現するためには,エネルギーの消費を極力低減して限りある資源(化石燃料など)を有効に利用する必要があります.例えば,多数のセンサシステムを配置して細かな最適化制御を行い,システム全体の運用効率を向上させることが消費電力の低減に有効です.またシステム自体の低電力化も必要になります.我々の研究グループでは,センサシステムや低電圧・低電力回路技術の研究を行っています.

図3
図3. 0.5V/1V動作低雑音増幅回路およびAD変換器

研究環境

ワークステーション

HP ProLiant DL165等 10台以上(OS:ScientificLinux, CentOS)

各種CADツール

JEDAT社設計ソフトウエア(α-SXシステム),Cadence社設計ソフトウエア(IC, SOC, ASSURA, MMSIM他),Synopsys社設計ソフトウエア(Astro, Hspice, Hsim, IC-Compiler, NanoSim他),Mentor Graphics社設計ソフトウエア(Calibre他),Agilent社設計ソフトウエア(ADS(Advanced Design System), GoldenGate)

各種測定器

ディジタルオシロスコープ,任意波形発生器,ロジックアナライザ,パルスジェネレータ,半導体パラメータアナライザ,ネットワークアナライザ,他多数

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