フジシマ ミノル 藤島 実 教授 Professor FUJISHIMA, Minoru |
先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻 先端集積システム工学研究室 |
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撮影したグランドキャニオンの壮大な自然の映像を、今では無線を使ってリアルタイムでハイビジョンテレビに送ることができます。これを実現するのは、ミリ波と呼ばれる新しい超高周波技術です。ミリ波を超えるテラヘルツ波を使えば、感情や雰囲気もリアルに醸し出すスーパーハイビジョン映像を送るほか、隠れたものを映し出すセキュリティセンサも実現できるようになります。ここに用いられる超高周波技術は、シリコン集積回路の微細化技術で実現されるようになりました。しかし、微細化だけで夢が実現できるのではありません。ミリ波からテラヘルツ波を使う未来製品の実現には、デバイスの開発に始まり、アーキテクチャから回路・レイアウトまで一貫して最適化を行う設計支援ツールの開発まで、現在の技術の壁を超える総合的な研究開発力が必要になるのです。私たちは、最先端集積回路を駆使しながら、今の世界の壁を超える独創的な技術の創出を目指しています。
システム全体を俯瞰できる広い視野を持ちつつ目標仕様を回路やデバイスにまでブレークダウンして、ミリ波からテラヘルツ波につながる新しいアプリケーションを生み出すテクノロジを開発します。私たちの目指す毎秒100ギガビットの無線通信は、人々の想像を超える「超高速」の世界です。光通信と同等の速度を持つワイヤレステクノロジでイノベーションをつくっていきたいと考えています。
ひとつの産業を興すイノベーションを創り出すには広い視野と深い知識が不可欠です。困難なプロジェクトをやり遂げるには周りへの思いやりも必要です。そして新しい世界に踏み出すには勇気が必要です。まず、研究の基礎となる知識を見につけましょう。そして、周りの人たちとのチームワークを活用しましょう。何事にも好奇心を持ちつつ、新しい分野に踏み出してみましょう。ベンチャー企業とのコラボレーションなどを通じて、ビジネスに直結するアプリケーションにも触れながら、今日の夢を明日実現しようではありませんか。
ミリ波からテラヘルツ波を応用したデジタルアプリケーションは、近年にわかに注目を集めてきた新しい分野です。誰も気づいていない、ときには専門家でさえ見過ごしていたことが多くあり、心をわくわくさせるような新しい発見がいっぱいです。若い新鮮なアイディアが想像を超えた大発見につながる可能性に満ちあふれています。私は、学生時代100m平泳ぎでインカレと国体において優勝経験のある体育会系です。チャレンジ精神大歓迎です。皆さん、我々とぜひ一緒に世界に羽ばたくイノベーションを創り出しませんか。
ミリ波を用いたハイビジョン伝送システム |
ハイビジョン伝送用ミリ波CMOS集積回路 |
ミリ波/テラヘルツ集積回路の自動設計ツールPREMICS |
ミリ波/テラヘルツ集積回路評価装置 |