第45回 「出先にてラーメンを食す」 天川 修平 >> 研究室ホームページ |
研究会で東工大に行ったので、久しぶりに、大岡山のとあるラーメン屋に行くことにした。この店がなかなか面白い。ラーメン九百円という強気の値段設定。これじゃちょっと追加トッピングでもしたら簡単に千円を超えてしまうじゃないか。しかも飲食店としては掟破りの週休二日(二連休ではない)。それなのに常連客が多いことが、お客さんの注文を聞いてるとわかる。よくこんな店来るよなー(あ、オレもか?)。
店に入ってセルフサービスの水を汲み忘れて座ると、親切なオヤジが注意してくれる。お、忘れてた、ありがとよ。さて、麺はもちもちとした太いちぢれ麺。スープのだしは煮干しがメインらしいが、煮干しだしにありがちな雑味はない。具は九百円という高級感あふれる値段を感じさせないほど少なく、シンプルだ。そして色の薄いスープに特にパンチはない。鮮烈な体験を期待して食べに行ったら、拍子抜けするだろう。だけど、そこが常連客を引きつける秘密なのかもしれない。おだやかで飽きのこない味だ。うちのオクサンいわく「疲れた時に食べたくなるラーメン」。そうだ、発表準備で疲れてるから、まさに食べどきではないか。
さてと、つぎはどこに食べに行くかな。
(2011/12/12)