広島大学 大学院先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻

コラム   

第30回 「やるべきこと」
 
佐々木 守
 
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 職業や立場、役割など、どういう名称が適当か迷っているが、そこでやるべき中心的な事柄はおのずと決まっているように思う。学生ならば、当たり前のことだが、勉学が中心であろう。「何を今更」と言われそうだが、じっくりと周りを見渡すと、昨今はそうでもないように感じる。「人間付き合いが大切だ」「ボランティア活動だ」「コミュニケーション能力を磨け」等々。どれも重要な内容であることは、理解できる。そのようなことは、重要度が低いとも思わないが、中心としてやらねばならないことより、上位に取り扱われているように感じる。これは、学生に関してのことだけではい。大学の役割は、教育や研究が中心であると信じているが、大学運営や社会連携、各省庁との折衝などが上位として(意識的でない場合も含めて)認識されているのでは?と思う場面に遭遇する。さらに、広げて、社会全体を見渡しても、同じような構図があるのでは・・・。それが、人間社会かもしれないし、重要度は個人が設定するものではあるが、「何を当たり前のことを言っているのだ」と返答されるようなことを中心に頑張る人が、多数派であってほしい。もちろん、ボランティア活動が中心である立場や役割、大学運営が中心となる部署では、それらを行うことがやるべきことである。

(2011/7/1)



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