コラム
5月某日,しばらく運動もしてないことだし,久々に愛車を駆り出すことにした.前後のタイヤに空気を入れて準備完了,いざ出発!といっても,こんどのうちはエレベーターなしの5階だから,上げ下ろしだけでも一苦労だわい.うーむ重い!しかし考えてみると,コイツとの付き合いももう10年近くになるんだなー.もともと装着されてたロード用の close-ratio ギヤの交換から始めて,結局ドライブトレインは最初の2年ばかりのうちに全取っ替え.今じゃすっかり,ヒザの弱い俺様仕様.今日も,ママチャリで先を急ぐあんちゃんに道を譲りながら快走だ.
おっと,また脚が汚れたかな?いや,たいしたことないな,チェーンをきれいにしてるだけあって.うん,ふつう,自転車のチェーンは汚いものだ.チェーンの油に土ぼこりが混ざると,真っ黒でドロドロのスラーリー(研磨用懸濁液)のようになる.しかもこいつをそのままにしてると,チェーンが摩耗して延びていって,ギヤを傷めることになる.以前通勤に使ってたポンコツなんぞはチェーンが延びきってて,こぐ力が強すぎるとズルッと滑って何度も肝を冷やした.チェーンの汚れは実にやっかいだ.汚れ方は,どんな油を差すかでも変わってくる.粘度が高い油は雨に強いのはいいが,汚れと混ざるとネットリとした極上のスラーリーになる.潤滑性は本物の油に劣るが,ワックスみたいなタイプもある.たしか,汚れが付いてもワックスごとはがれ落ちるとかいうふれこみ.こいつは塗り方も含め,いろいろ実験してみたのだが,結局かんばしい結果は得られなかった.もう使うまい.うーむ,結局チェーンをマメに洗うしかないのかな.いや,そもそも洗うとキレイにはなるが,そのあといくら油を差しても最も油を必要とする部分には油が入っていってくれない,という説もあるぞ.
というわけで,前輪の後ろには赤い三角形(写真)がぶら下げている.チェーンの汚れは,ほとんど前輪が撥ね上げたドロだから,効果てきめん.ここしばらくは,チェーンは新品のをなるべく汚さず,油は差さずに使うようにしてみている.ん,待てよ,そうだ.もっとキレイにしとく方法を思いついた!自転車に乗らなきゃいいんだ!そうか,道理で最近はチェーンがあんまり汚れないと思った.これなら階段の上り下りもしなくていいから一石二鳥だ!
さてと,そろそろつぎの自転車旅行の計画をたてるころだな.旅行に備えて秘蔵してるローギアも,出番待ちのままはや幾年,だしな.やっぱ,ヨーロッパがいいかなー.ま,まずはトレーニングも兼ねて,近所の山でも走ってみるとしよう.