コラム
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第4回 「上手くいかないことの楽しさ ~趣味のススメ~」 村上 秀樹 >> 研究室ホームページ
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「上手くいかないことの楽しさ」
これ、矛盾しているように聞こえますが、この楽しさが分かっているとスランプも案外乗り越えられるものです。
例えば、なにか新しい娯楽、趣味を始めたとします。しばらくすると、一時期の熱がさめてしまったという経験はありませんか?
私の少ない趣味のひとつに、ギター演奏があります。ギターに限らず楽器を演奏できるようになるには、時間も手間も相当にかかりますよね。経験者はご存知だと思いますが、左手の薬指の動きの悪さに、何度怒りを覚えたことでしょう。毎日コツコツと、基礎練習を繰り返し、数ヶ月経ってようやく指も慣れてきて、やっと一つの曲が満足に弾けるようになりました。
「こうやればいいのかな?」と自分で試行錯誤したり、ギターの上手い友人に教えてもらったり、クラプトンのビデオをみてテンション上げたり・・・・・。
この過程において、果てしなく終わりのないものだと感じ、自分には無理なんじゃないかと落ち込んでしまうかもしれません。実際、私もそうでした。でも続けることができたのは、「上手くできない」ということが、発見の連続だと気づいたからです。
何かを始めるときは、皆さん「0」です。これを「1」にもっていくのは大変な作業です。でも0から1になれば、2、3、4と積み上げいくことは案外、苦ではないんですよね。それは面白くなっているからじゃないでしょうか。自分にもできるという自信がつくんでしょうね。
こういう成功体験を、趣味を通じてしておくと、困難に直面してもシュミレーション済みなので、どうにか乗り越えることができるんです。息抜きの場をもてるという特典も付いてきますしね。最近授業の際、学生さんに、「趣味は何?」と聞いたところ、半分の人が、「趣味はないです」と答えてくれました。趣味と言えるものがない人は、とにかくおもしろそうと思ったことは、片っ端から手を出してみたらどうでしょう。「継続は力なり」と申しますが、始めるきっかけが不純であればあるほど継続するものですから。
最後に、もし困難にであったなら「自分もこうなりたい!」って思ったときの事を思い出して、自分を奮い立たせてください。また楽しくなってきますから。存分に楽しんで!絶対出来ますから!